未公開株を売買できるFUNDINNO MARKETとは?手数料や仕組みを解説
「FUNDINNO MARKET」は、株主コミュニティ制度を利用し、未公開株(非上場株式)をオンラインで売買できるサービスです。
株式投資型クラウドファンディングで取得した株式は、通常、IPOやM&AなどのEXITまで換金しづらいのが大きなデメリットです。FUNDINNO MARKETは、その流動性リスクをやわらげる選択肢のひとつになります。
2026年6月時点では、FUNDINNO MARKETでかかる費用は売買手数料のみです。
売却時は売却代金の11.0%(税込)、購入時は0.0%(税込)となっています。
目次
未公開株の流動性リスクをやわらげる仕組み
株式投資型クラウドファンディングで取り扱っている非上場株式(未公開株)は、好きなタイミングで売買できないというデメリットがあります。
未公開株とは、証券取引所に上場していない企業の株式のことです。
株式投資型クラウドファンディングで取得する株式も、基本的には未公開株にあたります。(IPOでEXITすると上場株に)
株式投資型クラウドファンディングで取得した株式等を売却したいときは、原則として売却先を探す必要があります。また、投資先の株主総会、取締役会、取締役等の承認が必要になる場合があります。
FUNDINNO MARKETでは、株主コミュニティに参加した投資家同士で売買注文を出し、マッチング期間中に条件が合えば取引が成立します。
売り手にとっては、EXITを待たずに換金できる可能性が生まれます。買い手にとっては、すでに募集が終わった未公開株を取得できる可能性があります。
FUNDINNO MARKETの仕組みと取引の流れ
FUNDINNO MARKETは、上場株のようにリアルタイムで売買する市場ではありません。銘柄ごとにマッチング期間が設けられ、その期間中に売買条件が合えば取引が進みます。
| 項目 | FUNDINNO MARKET (未公開株) |
|---|---|
| 注文受付 | オンラインで注文依頼 |
| 注文方法 | 指値注文 |
| 約定 | 銘柄ごとに設けられるマッチング期間で確定 |
| マッチング | 期間の前日までに公開されている注文が対象。早い注文からマッチング |
| 支払い | 買い手は約定後3営業日以内に入金 |
| 取引成立 | 約定日から12営業日目に名義書換手続きを行い、取引成立 |
上場株のように短期売買を繰り返すというより、未公開株を売りたい人と買いたい人をつなぐ仕組みとして見るのが自然です。
また、取り扱われる企業はFUNDINNOによる審査を通過した企業に限られます。株主コミュニティに参加する際も、発行者の承認などが必要です。
ちなみに指値注文とは下記のような注文方法です。
- 指値買い注文:設定した価格より安ければ購入。
- 指値売り注文:設定した価格より高ければ売却。
詳しくは、姉妹サイトのカブスルでも紹介しています。
上場株の取引との違い
東証などに上場している株式と、FUNDINNO MARKETで取引する未公開株では、流動性や取引の成立方法が大きく異なります。
| 項目 | 上場株 | FUNDINNO MARKET (未公開株) |
|---|---|---|
| 取引のしやすさ | 市場が開いている時間に売買しやすい | 売り注文・買い注文が一致しなければ売買できない |
| 価格 | 市場価格がリアルタイムで変動 | 売り手・買い手の指値をもとにマッチング |
| 流動性 | 銘柄によって差はあるが比較的高い | 低い。買い手・売り手が限られる |
| 情報量 | 決算短信、有価証券報告書、適時開示などがある | 上場企業ほど多くない。開示資料や企業情報の確認が重要 |
| 投資対象 | 上場企業 | スタートアップ企業、ベンチャー企業などの未公開株 |
「いつでも売れる」とは考えず、売却できる可能性がある仕組みとして利用するのがよいと思います。
FUNDINNO MARKETの手数料
2026年6月時点で、FUNDINNO MARKETの会費はなく、売買時の手数料のみ発生します。
| 区分 | 手数料 | 支払い方法 |
|---|---|---|
| 売り手 | 売却代金の11.0%(税込) | 売却代金から差し引き |
| 買い手 | 購入代金の0.0%(税込) | 購入代金のみを指定口座へ振込み |
たとえば10万円分を売却する場合、売り手の手数料は11,000円(税込)です。
銘柄ごとに別途手数料率が定められている場合は、各株主コミュニティの銘柄ページに記載された手数料率が適用されます。実際に注文する前に、必ず最新の条件を確認しましょう。
FUNDINNO MARKETへの参加方法
FUNDINNO MARKETを利用するには、まずファンディーノへの投資家登録が必要です。
その後、株主コミュニティを組成している企業ごとに参加手続きを行い、発行者の承認を経て、売り注文または買い注文を出せるようになります。
| 流れ | 内容 |
|---|---|
| 1. 投資家登録 | FUNDINNOに投資家登録を行う |
| 2. 株主コミュニティに参加 | 対象企業の株主コミュニティに参加申請する |
| 3. 売買注文 | 参加した株主コミュニティで売り注文または買い注文を行う |
| 4. マッチング | 条件が合えば約定。買い手は3営業日以内に入金 |
| 5. 取引成立 | 名義書換手続きが行われ、取引成立 |
FUNDINNO MARKETを利用する際の注意点
FUNDINNO MARKETは、未公開株の流動性を高める仕組みとして期待できますが、上場株と同じ感覚で利用するのは危険です。
- 売り注文を出しても、買い手がいなければ売却できない
- 買い注文を出しても、売り手がいなければ購入できない
- 上場株より情報量が少なく、企業価値の判断が難しい
- 売却時の手数料が11.0%(税込)と高め
- 投資先企業の業績悪化や倒産により、元本を大きく失う可能性がある
特に、セカンダリーマーケットで高い価格がついているからといって、その企業の価値が必ず高いとは限りません。
未公開株は価格の妥当性を判断しづらいため、業績・事業内容・資金調達状況・EXITの可能性を確認したうえで判断したいところです。